白神タナバタ
紹介文
来歴は不明であるが、明治までは確実に遡ることが可能と思われ、津軽地方の七夕踊りの影響をもつものとされている。7月の白神・三社神社の祭礼に街頭で演技され、「門祓」と「タナバタ」踊りが同時に一つの行列となり、家々のけがれを祓い、作物の豊作を予祝する。「門祓」の行列の順は社名旗を先頭に、太鼓、笛、手拍子の順で、神主が7名ほどつき、総数20~30名で、行列の中には御祝儀をもらう人と、「散米箱」を二人でかついだ人も加わり、町内の家々をお祓いし、「獅子はみ」をして歩く。
「タナバタ」行列は「門祓」行列の通った後に続き、拍子木を先頭に、「太刀振り」、「扇舞」が10~12名と太鼓、笛の3名、手拍子1名、三味線2名、「荒馬」6名、「杵振り」6名で構成される。これまで白神町内には七夕祭り(笹灯籠)あるいは七夕流し(眠流し)行事は伝承されていない。