源直義作 刀
紹介文
道内における作刀例は、源正雄と源直義、及び堀井正次の3名が知られており、このうち松前で作刀されたものは、すでに道指定文化財となっている堀井正次の薙刀と、昭和62年12月10日に町指定文化財となっている直義作の「八木橋秀親応需」による慶応2年作の刀があり、さらに、同じく直義作の「高田氏応需」による慶応元年作の刀が、平成5年11月25日町指定文化財に指定された。源直義は、三河国(愛知県)に生まれた刀鍛冶で、本名を山口徹弥太といい、嘉永年間(1848~1853)に松前に招へいされ、箱館戦争後、日高の浦河で死去したとされている。