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龍雲院

指定 国指定
区分 重要文化財
指定年月日 平成4年(1992)1月21日
所在地 松前町字松城
時代 近世
所有者 曹洞宗華遊山龍雲院

紹介文

華遊山龍雲院は、寛永2年(1625)7世公廣の正室桂子の発願により、松前家の菩提寺法幢寺の僧良天を開山として、法幢寺の南側に接して創建された。
惣門は伽藍正面の南面にあり、惣門を入ると正面奥に本堂がある。本堂東に庫裏(くり)、西に海上航行の安全を司る龍神を祀る龍神堂(附指定)がある。本堂の南面西寄りに鐘楼が建ち、境内の東南隅に土蔵が建つ。
本堂、庫裏はともに天保13年(1842)の建立で、本堂は北越宮川(現:柏崎市宮川)の大工、庫裏は地元松前の大工によって建てられている。鐘楼は弘化3年(1846)、土蔵は弘化3年までに建てられたと推定され、惣門は嘉永4年(1851)の建立である。龍神堂は文政13年(1830)に建立されたが、函館戦争によって破損したため、明治6年(1873)に再建されている。
福山城背後の寺町一帯には、江戸時代に八幡社、法幢寺をはじめ15余の寺社が建ち並んでいた。しかし、その多くは箱館戦争の戦火やその後の火災、松前からの転出などによって失われ、かつての伽藍をとどめているものは極めて少ない。

写真


龍雲院惣門

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