文化財一覧

松前家 伝 銅雀台瓦硯

指定 町指定
区分 有形文化財
指定年月日 平成21年(2009)3月26日
所在地 松前町字松城
所有 松前町

紹介文

瓦硯に附す、文禄3年(1594)に記された『麒麟硯記』によれば、「国医半井春蘭なるものが正徳年中(中国歴)(1506~1521)に明に行き名医に入門した。仲の良かった梅厓先生から日本に変える時に銅雀の瓦硯が贈られた。」と記されている。
正保3年(1646)に松前家5世慶廣の子景廣が記した『新羅之記録』には、この瓦硯の記載が無く、11世邦廣が箱書きを記したのが享保15年(1730)で、邦廣は箱書きに由来を記していない。
さらに、松前廣長が安永9年(1780)に著した『福山秘府』によれば、文明17年(1485)の条に「傳云、其歳、北夷出瓦硯。」とあり、この年に樺太から伝わったとされる。
また、別の巻物は、寛文9年(1669)が1通、享保3年(1718)が4通、享保4年(1719)が1通、そして、天保15年(1844)が1通の、合計7通の文書が組まれて1つに構成され、それぞれ識者が松前家にある銅雀瓦を賛美し、このころ松前家に伝わったことが判る。
瓦硯は陶質で硯下部の刻字に、洪武辛未(1391)9月9日と刻まれている。この資料は、松前藩の北方交易を知る上で重要である。

参考

PDF『松前の文化財』(2011年松前町発行) (379.2KB)

一覧へ戻る
Get Acrobat Reader web logo
PDFファイルをご覧になるには、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない場合は、"Get Adobe Reader"アイコンをクリックしAdobe Readerをインストールの上ご参照ください。

文化財一覧

ページの先頭へ戻る