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松前祇園ばやし

指定 道指定
区分 無形民俗文化財
指定年月日 昭和52年(1977)3月11日
所在地 松前町
時代 近世
団体 松前郷土芸能保存会

紹介文

松前祇園ばやしの起源は定かではないが、化政期に記されたとされる『松前歳時記草稿』によれば、松前城下の祭典の際の山車巡行の囃の曲として作成されたとされる。神明、八幡、馬形、熊野、羽黒、浅間、稲荷の七社の祭礼にともない、祭礼は豪商達の権力を誇示するものでもあった。山車の数は時代によって変わるが、東の代表保福山弁天丸と西の代表求福山を主体に、往時、山車は15~16台あり、その山車に付属した音曲は15曲あったといわれるが、山車の廃絶とともに曲も減り、現在残されている曲は高砂山など4基の山車についている12曲である。「梅が枝」「桜狩り」と呼ばれる曲には後世に踊りがつけられ、梅や桜の枝を手に踊る。
松前祇園ばやしは、こうした大祭例で、山車をひくのに欠かせないものであり、行き帰りの道中や他の山車に出会って一時止まった場合など、曲を変えて演じられた。

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