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松前沖揚げ音頭

指定 町指定
区分 無形民俗文化財
指定年月日 平成9年(1997)2月14日
団体 松前沖揚げ音頭保存会

紹介文

ニシン漁は江戸時代末期の頃に大漁捕獲する漁法が開発され、松前と江差に繁栄がもたらされた。それに伴い、多くの人員を必要とし、漁夫(ヤン衆)を引き連れて、厳しい一連の作業が行われた。
作業には、船漕ぎ、網起こし、沖揚げ、子叩きなど、それぞれに特有の歌が生まれ、これらの作業歌は、「鰊場音頭」や「沖揚げ音頭」とよばれるもので、道南各地から北海道沿岸地域で伝えられている。作業のその場の雰囲気に合わせた即興的な詞も歌われ、歌詞は多様である。
松前地方では、いつ頃から歌われていたか不明であるが、ニシン漁が大規模になる幕末には、松前の漁民もすでに大勢が地方へ出ているため、この頃には歌われていたと考えられている。
作業歌は、厳しい自然と苦しい労働の中から大漁の喜びを歌いあげた、勇壮活発で景気のよい歌で、次の6つに分けて保存伝承している。
<船漕ぎ唄・網起し歌・切り声・ソーラン節(沖揚げ音頭)・オーホイ節・子叩き音頭>
沖揚げ音頭は、幕末・明治から大正時代のニシン漁や、戦前までのイワシ漁で盛んに歌われており、松前の漁民の姿の一つを今日に伝えるものとして貴重である。

 

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